㈱クレドインターナショナル

[スパ・ウェルネス]

新規案件から既存施設再生まで、
スパ運営のノウハウを進化させホテルを支援

フォションホテル京都「Le Spa fauchon」トリートメントルーム

 
企業名

㈱クレドインターナショナル

TEL

03-3569-7701

所在地

東京都中央区銀座6-7-18 デイム銀座ビル7階

URL

https://www.cred-in.com


ヒルトン東京お台場のトリートメントルーム

 

ヒルトン東京お台場のプール

ホテル事業者に貢献する
ウエルネスサービスを拡充中
 
 ホテルにおけるスパサービスを主事業とするウエルネス&ビューティ企業、㈱クレドインターナショナルは、現在国内23都道府県27都市、海外7か国8拠点で事業を展開している。
 
 ホテル内におけるスパ施設の運営、「ホテルスパ事業」としては、ジャパニーズスパ「庵スパ(AN SPA)」、アジアンスパ「サナティオ」、ヨーロピアンスパ「ラヴィラ」、モロッコ式ヒーリングスパ「ハマム」、ハワイアンスパ「ソラニ」の5ブランドをプロデュース。特に「庵スパ」は、日本発のラグジュアリースパとして、同社代表取締役の白井浩一氏が「私たちのホテルスパ事業の一丁目一番地」と位置づけて推進。すでに国内外に15店舗を展開しており、5年以内に100店舗展開を目指す。
 
 また海外有名ブランドのラグジュアリースパの国内誘致も積極的に行なっており、「L’OCCITANE(ロクシタン)スパ」や、20213月中旬にフォションホテル京都内にオープンする「LeSpaFauchon(ル・スパ・フォション)」などのアメニティメニュー開発からスパの運営までをプロデュースしている。「海外からハイグレードなブランドを10程度、ホテルスパとして誘致したい」と白井氏は言う。アメニティ販売ではすでに20ブランドほど手がけており、今後も魅力的なブランドとの提携を探っていく。
 
 一方で同社では、圧倒的にマーケットが広いミドル層をターゲットとしたカジュアルスパを重視している。富裕層がターゲットのラグジュアリースパは看板として大事だが、「ラグジュアリーからカジュアルまで」「健康と美容のテーマパーク」を標榜し、世界一のウエルネス総合企業を目指す同社にとって、「一部の人々だけをスパのファンにするのではなく、誰でも利用できるものにするのが大切」と白井氏は語る。
 
 その側面を見せるもう一つのホテル向け主力事業「インルームスパ」は、提携ホテルのルームサービスとして、教育されたレベルの高いセラピストを客室に派遣しスパサービスを提供するもの。「どこのホテルでも、日本のレベルの高いスパサービスを提供する」(白井氏)をコンセプトとして、五つ星ホテルからビジネスホテルまでを網羅し、ホテルの立地やテーマ、客層に合わせたスパブランドを提供する。提携ホテル数は現在約1800施設で、年間300施設のペースで拡大している。客室数上位30のホテルチェーンのほとんどが導入し、約1500人のセラピストが活動中だ。
 
 セラピストの派遣や広告宣伝、コールセンターの運営や予約・請求書発行など、すべての業務は同社が担い、ホテルには売上げの15%が手数料として入る。ホテルにとっては初期投資や人的・物的な負担が一切なく、差別化になるサービスを新たな収益軸として導入できる。
 
 今後は予約アプリの導入をはじめ、スパとファスティングやフィットネスなどとを組み合わせた宿泊プランを提供するなど、ホテルのサービス拡充に貢献していく。
 

コンサルティングや
既存施設のリニューアルにも対応
 
 
 3月にオープンするホテルでは、先述のLeSpaFauchonのほか、「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」内のスパにも同社のホテルスパが採用される。これらを含め、21年内に国内10店舗のオープンが予定されており、22年以降も国内で年間10店舗程度の展開を計画している。
 
 海外にも、台湾の「ホテルメトロポリタン プレミア 台北」内、ベトナムの「Hotel MIKAZUKI ダナン」内、スリランカ・コロンボに㈱ベルーナが展開するホテル内に21年のオープンが決定している。
 
 また、新業態としてホテル以外でのカジュアルスパの店舗展開も開始した。アジアンスパ「サナティオ」の路面店を東京・神田にオープン。アーユルヴェーダの上級講師が監修するアジアンリゾートスパを1万円程度という、ラグジュアリースパより約1万円リーズナブルな客単価で提供し好評を博している。ホテル・路面店に加え商業施設などに100店舗展開予定であり、今後はフランチャイズ展開も加えて300店舗を目指す。
 
 同社の大きな強みとして、教育・人材育成のシステムが整備されていることがあげられるだろう。たとえば、CIDESCO(シデスコ。エステティックおよびコスメトロジー国際委員会=Comite Intérnational d’Esthétique etde Cosmétologiéの略)の資格が取得できる直営スクールを運営し、毎月約100人の応募がある。またコロナ禍にもかかわらず、この4月には約100人の新卒者を採用予定だ。
 
 「22年頃を見込むコロナ明けには需要が伸び、セラピスト不足となる。それを見越した採用体制を整えました」と白井氏は言う。スパの需要が23年に19年と同じ水準に戻ると仮定し、事業計画に沿って準備を進めている。
 
 コンサルティングや既存施設のリニューアル事業も順調だ。設計・デザインなどの多彩な部門の人材からなるコンサルチームは、いままで約100店舗のコンサルティングを請け負ってきた。「私たちは、その施設に合ったコンセプトをつくり、特徴を出すのが得意。スパだけでなく、受付、フィットネス、プール、温浴、会員制などすべてワンストップで対応し、いまの時代に合う運営を提供していきます」と、白井氏は自信を見せる。
 
 現在も、カプセルホテル撤退跡を再生したカジュアル温浴施設「かじまちの湯 SPA SOLANI」(浜松市中区)などの案件が進行中だ。
 
 同社はこれからもホテルスパで蓄えたノウハウを活かし、ウエルネス&ビューティ企業の雄としてホテルのバリューアップに貢献していく。

庵スパ箱根(箱根小涌園 天悠)

 

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