参加型納棺から学ぶ、信頼獲得の原理原則
担当者による現場での「ホスピタリティ」提供のポイント
●遺族が完璧を求める時代
・人間の期待・欲求の理解と対応の基本姿勢
●納棺の目的と「サービス」「ホスピタリティ」
●ホスピタリティを技術で発揮する
・ご家族から信頼を得る「お手当て」の方法
●参加型の狙いと会話の配慮、コミュニケーションのコツ
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笹原 留似子
轄 代表取締役/復元納棺師
ささはら・るいこ●北海道札幌市出身、岩手県北上市在住。母は僧侶、先祖は山伏。神社に正規の巫女として奉職、3年で巫女長となる。その後、病院勤務を経て医師の勧めで納棺師となる。2007年、轄を立ち上げ現職。おもかげを失ったご遺体を復元し、遺体保全、感染防御対策を組み込む「復元納棺師」として現役。担当件数は延べ2万人を超え、また遺族の悲嘆援助(グリーフケア)を目的とした「参加型納棺」の商標登録を持つ。
東日本大震災では遺族や機関関係者から依頼を受け遺体安置所を奔走し、5か月で300件を超える復元ボランティアを実施。その活動は「NHKスペシャル〜最期の笑顔〜」で紹介される。現在も震災遺族の会「いのち新聞」の代表として震災遺族の支援を続け、21年、震災から10年を機にYouTube「いのち新聞」を配信している。
東日本大震災以降の災害時の出向実績として、14年長野県御嶽山噴火、16年熊本地震、16年台風10号、17年九州北部豪雨、18年7月豪雨、21年広島豪雨災害など。ほかにも事件や事故現場の復元の要望があれば出動し、チームの統括や管理・指導、遺族のグリーフケア、各機関へ申し送りなど、現場の依頼に合わせて担当する。
現在、警察本部や海上保安庁などの感染管理指導官も務めるとともに、災害被災遺体の保全と遺体対面時遺族対応を目的とした災害時特別組織「Genies」を日本で初めて結成。代表を務め、毎年県の防災訓練に出向している。『月刊フューネラルビジネス』主催セミナー講師。 |
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