国内のeスポーツ熱が高まり、さまざまな分野の多くの企業がスポンサーとして参入し、大型の大会が開かれるようになった2018年は日本の「eスポーツ元年」といわれています。2019年にはeスポーツの国内市場は前年比20%以上に成長し、2020年以降はさらに飛躍的な拡大が期待されましたが、コロナ禍によって市場の成長スピードに水が差されてしまいました。
コロナ禍で集客施設事業は大きなダメージを受けています。eスポーツ施設では事業の柱の一つであるイベントの開催に制約がかかり、売上げが限定的にならざるをえない状況ですが、オンラインによって活路が開かれようとしています。コロナ禍を経験したニューノーマル時代にはオンライン対応の環境整備が必要不可欠となりました。このようにeスポーツ施設のビジネスモデルはコロナ前とは大きく変貌を遂げています。
本書は、事業環境の変化を踏まえ、日本で成長期を迎えたeスポーツ施設事業の主要業態別に開発・運営の留意点と事業収支モデルを提示し、マネタイズに必須のオンラインを含めたイベントの企画立案から運営のポイントを解説します。eスポーツ施設への新規参入を検討されている事業者、地方を含む不動産開発の新たなメニューや既存施設・ビルの活性化を模索している担当者などをはじめ、eスポーツ施設事業に関心を寄せる皆様にご購入をお薦めいたします。 |