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好評発売中!
ホテル経営におけるリスクとは!開発・買収時での不動産・契約・資金調達から、
運営までの幅広いリスクマネジメントを詳解!

ホテルのリスクマネジメント実務マニュアル

●A4判/縦型/102頁●定価79,000円+税●2020年8月31日発刊


【発刊の狙い】
適切なリスクマネジメントが事業価値を高める

 新型コロナウイルス、自然災害、地政学的リスクをはじめ、マーケット環境の変化や労務面、従業員・顧客トラブル、さらには開発、売買時の不動産や契約において発生するリスクを最小限に抑え危機を乗り切るためには、適切にリスクを把握し、事前の準備・対策を行うこと、すなわちリスクマネジメントが必須となります。今後ホテル投資を検討している企業、既存事業者ともに、コロナ禍を機に、リスクマネジメントの重要性を再認識したのではないでしょうか。
 本書ではホテルに特化した初めてのリスクマネジメント実務書として、「運営」面だけでなく、開発や買収時における「不動産・契約」、資金調達も含めて経営に対する様々なリスクを、専門実務家が指摘し、その事前対策と対処法を解説。ホテル開発・ホテル経営に必須の資料として、ホテルオーナー、経営者、投資家、金融機関、オペレーターほか関連事業者の皆様にご購読をお奨めいたします。


【本書の特徴】
特徴 1 ホテル経営におけるマネジメント、リスクマネジメントに特化し、「開発・買収」・「運営」の視点から具体例を交えながら対策と対処法を実務的に解説!
特徴 2 開発・買収時にはどのようなリスクがあるのか、オペレーター・オーナー間の契約や賃料の考え方など、ホテル投資の留意点として必須の知識を詳解!
特徴 3 運営リスクでは、災害、マーケット、労務ほか、コロナ禍で課題となっている人員削減(雇用リスク)の考え方・手法、外注委託業務への対応などを提示。 
特徴 4 新たなホテルの選択基準や収支構造の考え方など、筆者が作成した感染防止のための業務チェックシートも掲載!

【執筆・監修】
[序編・第1編] 沢柳知彦  立教大学大学院 ビジネスデザイン研究科 特任教授
株式会社ブレインピックス 代表取締役
日本長期信用銀行、グリニッチナットウエスト証券会社東京支店を経て、2000年6月よりジョーンズラングラサール ホテルズ&ホスピタリティグループ東京オフィスを開設。その後、ジョーンズラングラサール且謦役執行役員を経て、2020年6月同社退職。同時に潟uレインピックスを設立し、代表取締役に就任。専門はホテル開発、ホテル投資、ホテルマネジメント契約、ホテルアセットマネジメント。経済産業省、総務省、文部科学省、環境省、観光庁などの専門委員会委員なども歴任。共著に「ホスピタリティ・マネジメント」(生産性出版)、「タイプ別ホテル事業の投資評価・再生実務資料集」(綜合ユニコム)、翻訳協力に「米国ホテル会計基準」(税務経理協会)など。

[第2編] 菅野 潔 ホスピタリティマネジメント株式会社 代表取締役社長
複数のホテルで宿泊部門、セールス&マーケティング、企画、新規事業開発、開業準備室、総支配人などの現場経験を経て、2003年ホスピタリティマネジメント鰍創業。ホテル・旅館・飲食業に特化したコンサルティング企業として活動。主な業務内容はホテル、旅館の経営再建、収益改善、運営改善、事業分析、新規開業サポート、人材育成、サービスクオリティ調査、マーケットリサーチなど。現場と経営者の双方の視点から運営・経営をみることで、ホテルの経営改善のサポートを行っている。これまで受託した案件数は2,000 件以上にのぼる。また金融機関の企業再生担当者やチェーンホテルの総支配人に向けた研修など幅広い活動を行う。全国の再生支援協議会、および共済組合系宿泊施設の専門家委員なども歴任。著書に「ホテルの経営診断&収益改善実務資料集」(綜合ユニコム)など



冊子版:絶版

▼PDF版
[編集内容]
 
序編 ホテル経営におけるリスクマネジメント
 1. リスクとは何か
  (1)「リスク」の意味
  (2)事業価値とリスクプレミアムレートの関係
 2. リスクマネジメントとは
   〜リスクの3段階コントロール〜

  (1)ハザード(危険をもたらすもの)
  (2)ペリル(事故)
  (3)ロス(損失)
 3. ホテル経営におけるリスクマネジメントの分類

第1編 開発・不動産に関するリスクマネジメント
T. 不動産リスク
 1. 土地
  (1)ハザードマップ
  (2)地盤
  (3)土壌汚染
  (4)用途制限
  (5)敷地面積の特定
  (6)境界確定、越境
  (7)所有権、借地権、共有
 2. 建物
   〜既存建物買収時のリスク査定項目

  (1)物理的破損状況
  (2)長期修繕費用
  (3)コンプライアンス(法令遵守)
  (4)耐震性
  (5)危険物質利用状況
  (6)再建築の可能性
 3. ホテル所有のリスク
   〜コロナ禍でのホテル所有者の対応策


U . 開発段階におけるリスク
 1. 開発規制確認
 2. マーケット調査
 3. コンセプト設計
 4. オペレーター選定と条件交渉
 5. インテリアデザイナー・ゼネコン選定
 6. 開発にあたっての必要資金
 7. 付保

  @第三者賠償保険 A損害保険
 8. 工事期間中のリスク
  (1)ゼネコンの信用リスク
  (2)工事期間中の賠償・損害補償
  (3)埋蔵物調査
  (4)近隣調整
  (5)資材調達遅延
  (6)ハードウエア陳腐化リスク

V. オペレーター・オーナー間の契約リスク
 1. ホテル契約の特徴
 2. オーナーとオペレーターのリスク分担

  (1)赤字補填リスク
  (2)従業員雇用リスク全般
  (3)更新投資
  (4)情報透明度
  (5)オペレーターの運営能力不足
  (6)代替オペレーター不在リスク
 3. 賃貸借契約の場合
  (1)適用法
     〜普通借家と定期借家〜
  (2)賃料体系
   @完全固定賃料
   A売上歩合賃料
   B利益歩合賃料
  (3)投資負担区分
  (4)原状回復義務
  (5)信用補完(入居保証金、親会社保証など)
  (6)転貸・株主交代禁止
  (7)改装
  (8)予算承認権
  (9)運営状況の情報開示
 4. マネジメント契約の場合
   〜外資系高級ホテルオペレーターとのマネジメント契約

  (1)言語、準拠法、紛争解決手段
  (2)オーナー・オペレーター間の関係性の記載
  (3)契約期間
  (4)中途解約
  (5)マネジメントフィー体系
  (6)源泉課税グロスアップ
  (7) FF&E リザーブ
  (8)予算承認権
  (9)幹部任命追認権
  (10)レポーティング
  (11)個人情報に関する取扱い(GDPR など)
  (12)保険
  (13)物件損壊時の定め
  (14)銀行借入れにおける条項
  (15)オペレーターへの売却承認
  (16)競業避止
 5. フランチャイズ契約の場合
  (1)フランチャイジーとしての認定要件
  (2)総支配人の任命
  (3)レポーティング義務
  (4)ブランドチェーン全体でのマーケティングキャンペーンや
     社員研修への参加
  (5)フランチャイズフィー計算のベース

W. 資金調達(ファイナンス)に関するリスク
 1. 調達資金額の極小化への努力
 2. 資金調達の方法
  〜コーポレートファイナンスとノンリコースファイナンス

  (1)コーポレートファイナンス
  (2)ノンリコースファイナンス
  (3)担保設定
  (4)債務保証への注意
 3. 借入期間の考え方
 4. 金利変動リスク
   〜固定金利と変動金利
 5. リファイナンス
 6. FF&E(什器備品)更新投資準備金と現金積立の重要性
 7. 運転資金の確保


第2編 運営に関するリスクマネジメント
T. ホテルの運営リスク
 1. 運営リスクとは
  (1)「内的要因」と「外的要因」によるリスク
  (2)リスクの多様化
  (3)「経済的損失」と「信頼・信用の損失」
 2. 運営リスクマネジメントの留意点
  (1)リスク発生後の対処
  (2)リスク回避のための投資
  (3)経営者の危機管理意識
    〜「誠実で的確なリーダーシップ」の必要性
  (4)想定外のリスクに対する事前準備

U. リスク別マネジメント
 1. 災害(火災、台風、豪雨、地震、噴火)
  (1)災害における緊急時の対応
  (2)火災への対処法
    〜火災を想定した緊急時のチェック項目
  (3)地震への対処法
 2. 感染症への対応
   〜正しい情報入手とリーダーシップ

 3. 食中毒
  (1)食中毒発生時の対応
  (2)食中毒の予防策
  (3)鳥インフルエンザや豚コレラの影響
 4. 食品偽装
  (1)事例からみる広報対応の重要性
  (2)取引先が偽装していた場合
 5. 環境(マーケット)変化のリスク
  (1)ホテル業界の現状
  (2)注目マーケット
  (3)リスク回避のためのマーケットセグメント
  (4)ホテル開発計画から開業までのタイムラグによるリスク
  (5)ホテルのコモディティ化におけるリスクマネジメント
  (6)ウィズコロナの価値観とマーケットの変化
  (7)想定を超える環境変化に対する人件費の削減
 6. 人材不足と人員削減(雇用リスク)
  (1)運営の効率化〜総労働時間の圧縮
  (2)「無駄の徹底的な排除」とシステム化
  (3)業務改善の実行
  (4)業務の内製化
 7. ハラスメント
  (1)3大ハラスメント
  (2)パワーハラスメントの定義
  (3)セクシャルハラスメントの定義
  (4)マタニティハラスメントの定義
  (5)ホテルでのハラスメントの原因
  (6)ハラスメントの防止策
  (7)増加するハラスメントの種類
  (8)カスタマーハラスメントへの対応
  (9)新型コロナウイルス感染症が生んだ新たなハラスメント
  (10)ハラスメント行為に対する啓蒙の必要性
 8. コンプライアンス
  (1)コンプライアンスの解釈
  (2)就業規則の作成と懲戒規定の明確化
  (3)コンプライアンス違反の事例
    〜筆者の体験・見聞より
  (4)部門別における主な不正行為
  (5)不正防止の仕組みづくり
  (6)内部告発者の人権を守る義務
 9. 売上げ減少のリスク
  (1)売上減少の際の考え方
    〜数値分析の重要性
  (2)不採算部門からの撤退
  (3)利益を生まないスペースの有効活用
  (4)料理原価コントロールのリスク
  (5)リスク発生時の組織体の見直し
 10. 外注契約のリスク
  (1)外注委託業務との契約交渉
  (2)契約書における「不可抗力免責条項」の記載内容
 11. 事故の発生
  (1)事故発生後の手順(一例)
  (2)急病人への対応
  (3)喧嘩への対応
 12. 事件の発生
  (1)盗難防止のためのチェック事項
  (2)盗難犯罪発生後の手順

V. 感染症に対するリスクマネジメント
 1. 事前準備・予防(感染症対策)
   〜ガイドラインとその活用

  (1)感染症拡大予防の業界ガイドライン
  (2)感染防止のための業務チェックシート
  (3)ガイドライン完全遵守の難しさと新たな運営手法
  (4)新しい生活様式の実践例の解釈
 2. 固定費の抑制
   〜売上減少に見合った経費構造への転換

  (1)プラスマイナスゼロへの体質改善
  (2)人件費圧縮のための具体的な取組み事例
 3. ウィズコロナでの価値観・スタンダードの変化
  (1)新たな価値感とホテル選択基準の変化
  (2)客室清掃の可視化
  (3)予想される飲食サービスのスタンダード
  (4)「対面接客」の重要性
 4. 新型コロナウイルス感染症の影響と今後
  (1)新型コロナウイルス感染症の影響と需要
  (2)資金繰りの現状、2020 年冬以降に深刻化
  (3)大型イベント中止による需要の消滅
  (4)想定外のリスクへの備え


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