急速なインターネットの普及によって、不動産業界でも「クラウドファンディング(CF)」等の新たな資金調達手法が注目され、この数年間で一段と発展の様相を呈しています。特に昨今では、1万円から投資できる「不動産特定共同事業法(不特法)」を根拠とした現物不動産ファンドも増えています。「不動産CF」は、投資家には不動産投資の新たな手法として、不動産事業者には資金調達や不動産投資の新商品開発となり、欠くことのできないビジネス知識になるのは疑いの余地がありません。
そこで本書では、不特法が他の法律に基づく不動産証券化スキームと比べても不動産事業者にとって有用な法律であるとの理解から、不特法に基づく代表的なスキームや不動産CFの手法と法務について詳解します。そして、不動産CF事業化の手順と許認可の申請の重点事項はもとより、商品設計におけるポイント、法令等や国交省の監督目線や許認可のハードル、さらには事業者が維持すべきコンプライアンス態勢や変更認可・変更届など、事業化に際して検討しなければならない要所を体系的に整理した実務的な編集内容となっています。
先行き不透明な不動産業界のなかで成長戦略を描くための実務資料として、不動産投資・運用を行う事業関係者はじめ、金融機関の融資担当者等を含む関係者の皆様にぜひともご購読をお薦めいたします。
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