旧版の発刊(2015年7月)から約4年が経過しましたが、地域や運営主体などの創意工夫により「道の駅」を地域活性化の拠点とする取組みはより一層進展しています。インバウンドの増加など社会環境の変化や生活者のニーズに対応してゲートウェイとしての機能が拡充され、他方では行政サービスを補完する地域センターや防災拠点として欠かせない存在となり、登録数は2019年6月現在、1,160施設を数えます。
しかし、「道の駅」が“地域振興拠点”としての機能を強化している一方で、前面道路の通行量の減少、近隣への新規開設やリニューアル効果に押され集客に苦労しているケースも少なくなく、事業の縮小や撤退を強いられたという報道も見られます。
本資料集は、さらに開発・リニューアル意欲の高まる「道の駅」の動向を踏まえたうえで、新たに「中心市街地の活性化」「廃校活用」「子育て支援施設導入」「アウトドアアクティビティの拠点機能」「隣接地の宿泊施設」などの視点を加え、57の事例を交えて「道の駅」の将来像を展望し、また、より強靭な組織体制づくりについて掘り下げて解説するなど、旧版の構成を見直すとともに大きく変化した事業環境を反映させた内容に改訂して刊行いたします。
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