ホテルに比べ容積率が高く、低投資・低コスト
長期的な安定収入が見込める有望ビジネス |
東京五輪や大阪・関西万博の開催もあり、海外ビジネスパーソンや観光客などが長期間滞在可能なサービスアパートメント(SA)への注目が高まっています。SAは、「高級ホテルのような室内で、自宅のように暮らせる期間限定の家具付き賃貸マンション」で、フロントサービス(コンシェルジュサービス)やハウスクリーニング、リネン交換といったホテル並みのサービスが特徴です。基本的に滞在期間は1か月以上からで、礼金、敷金は不要となります。
大規模複合施設開発の際の容積率の緩和策としての導入や、都心マンションの賃料下落が懸念されるなかでの高収入への期待、また、賃貸マンションとしての魅力低下によるSAへの転換などで供給が増えています。さらに2017年の住宅宿泊事業法の成立により、民泊を導入して収益を高めようとするケースがみられ、逆に民泊参入者からは“二毛作”できる業態として注目されています。
SAは、ホテルと賃貸住宅の中間といわれており、投資額は住宅よりかかるが付帯施設が少ないため同レベルのホテルよりは少なく、運営費もホテルに比べ低コストとなります。一方、1泊当たりの料金はホテルより低価格ですが、住宅より高く設定できます。海外ビジネスパーソンの利用が多く、長期滞在型のSAは、その開発条件や運営手法も独特でホテルとは異なるノウハウが必要となります。
本書では、日本におけるSAの先駆者であり、世界で2万戸以上のSAを運営する大手オペレータが開発・運営手法を詳解、さらに安定感があるといわれる投資アセットとしての評価についても解説いたします。
都内で数千室あるといわれるSAですが、ホテル(都内)に比較するとその数はわずか数%程度に止まり、まだまだ参入の余地はあるとみられます。新規参入を検討中のデベロッパーほか、投資家、SA事業者、関連事業者の皆様にご購入をお薦めいたします。
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