【発刊の狙い】 |
2012年以降、わが国のライブエンターテインメント市場規模は増加傾向にあります。2016年こそ大型ホールの相次ぐ大規模改修を要因として市場規模は5年ぶりに前年割れを喫しましたが、これらの再オープンや公演回数の増加などによって2017年は増加に転じ、過去最高の5,151億円に達しました。2001年比で市場規模は約2倍に拡大しています。
複製不可能な、その場限りの体験を共有するライブへの関心が高まり、コンテンツをシェアする場も多様化する一方で、都市再開発や遊休スペースの有効活用、既存ホール施設の再生にあたり、さまざまなライブエンターテインメントの公演を目的としたホールの計画が各地で進められています。これらは集客装置として着目されていますが、インバウンドの拡大に伴うナイトタイムエコノミーという潜在需要の受け皿として、また統合型リゾート(IR)を構成するエンターテインメント施設としても期待されるところです。
本資料集は、ライブエンターテインメントビジネスの潮流や将来展望を踏まえたうえで、多様なライブコンテンツの提供を想定したホールの開発および貸館・自主事業のマーケティングのポイント、モデル指標の提示など、より一層の成長が見込まれるエンターテインメント施設の事業化計画の着手に必須の情報を整理して提供いたします。 |
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