経済産業省によると、2016年度の「テーマパーク・遊園地」の市場規模は5年連続の増加で6,581億円となりました。東日本大震災の影響で市場は一時縮小しましたが、その後は上昇傾向で推移しており、弊社発行の『レジャーランド&レクパーク総覧』の調査においても、入場者数の「増減DI」(業況感)は2012年度以降プラスで推移しています。
その背景には、緩やかながら景気回復基調が続いていること、インバウンドも含めた国内観光の活性化などに加え、施設サイドの積極的な集客戦略も見逃せません。しかしながら、テーマパークや遊園地、動物園、水族館、フラワーパーク、農業公園、レクリエーションパークなどもまた、人口減少や少子高齢化などマーケットの激変期に直面しており、今後は市場の変化に対応した適切な経営戦略が求められます。
大変革時代だからこそ、積極的な対策が「レジャーランド&レクパーク」のビジネスチャンスを広げます。そのためには従来の「リニューアル」(更新・回復)ではなく、「リノベーション」(改善・向上)という発想が求められます。本書は、これからのレジャー施設経営に必須のノウハウとして、「増販増客」につながるリノベーション計画のポイントを、全体計画はもちろんのこと、「飲食」「物販」「空間・環境」といった事業収益性の鍵を握るテーマ別においても整理・解説いたします。
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