資産流動化時代を迎えホテル事業のあり方は大きく変貌しました。
今日のホテル事業は、所有・資産価値向上から運営・収益性向上へと大きくシフトしました。しかし、わが国の現状を見ると、真に収益力のあるホテルとして運営・評価されているのはほんの一握りにすぎません。もちろん営業力の不足による収益減も要因としてあげられますが、ホテル事業を投資対象としてきちんと評価したうえで、収益をあげるための事業スキームを構築するという手法が確立していないという問題点も指摘されます。
そのためには、さまざまなタイプがあり、それぞれに特色のあるホテルの事業構造を正しく理解しなければなりません。本書では、シティホテル、ビジネス・バジェットホテル・観光ホテル、レジャーホテルの各タイプごとにホテル事業の特性を整理し、以下の内容を盛り込みました。
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ホテル事業におけるキャッシュフローの見方をユニフォームシステム(ホテル会計統一制度)の解説を踏まえ整理します
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ホテルタイプで異なる収益構造を正しく把握し、保有資産ではなく収益事業としてのホテル事業を分析・評価する手法を紹介します
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既存ホテルの評価ポイントを具体的に示し、ホテル事業への投資を成功に導くためのチェックポイントを考察します
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これらにより、新しい時代のホテル事業の投資評価・分析手法を提示することで、今後のホテル開発や既存ホテル資産の有効活用につなげるノウハウを提示してまいります。
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