多様化・個性化・混在化する温浴施設事業の展望を経営実態調査・事例から検証。
モデルプランも設定し、これからの競合化時代に向けた可能性を探る

温浴・スパ施設の開発計画・運営実態資料集

好評発売中


●A4判●横型●190頁●定価:本体50,000円+税●2000年10月発刊


スーパー銭湯、日帰り温泉施設(民間・公共)、ゴミ焼却余熱利用温浴施設を徹底研究



多様なニーズに対応する温浴施設が続々登場

依然として安定した人気の温浴施設ですが、ここにきて首都圏の「スーパー銭湯」に、とくに異業種の大企業の参入による開発が目立ってきました。比較的安価でありながら、サウナやジェットバス等複数のバスアイテムを揃えている"大規模銭湯"であるスーパー銭湯。東海地方での開発が盛んであったこの業態が、露天風呂の設置や、マッサージ、エステティックなどサービスアイテムの充実で大型化し、首都圏でも開発ラッシュを迎えています。

一方、発達する交通機関の影響と娯楽への「費用を抑える」傾向から、温泉行楽の日帰り傾向は高まるばかりで、老舗旅館やホテルの温泉施設においても日帰り客を見据えた施設への変更を余儀なくされています。また、自治体の温泉施設開発も、競合化がはじまっているとはいえ相変わらず盛んですが、採算性が問われる時代に入り、開設目的をより明確にすることが問われています。また、タラソテラピーを利用した健康増進施設など、展開の幅も広がってきました。

さらに昨今の傾向として、温浴施設とホテルはもちろん、フィットネスクラブ、レジャー施設との複合から、医療施設などとの可能性も検討されており、ますます複合化は進んでいます。

また、都市・郊外部では、自治体によるゴミ焼却施設の新設に伴う余熱利用の温浴施設が今後増加する動きがみられます。


本書は、温浴施設事業において成功するための、利用者のニーズに合った展開手法を探るため、


1 もはや業態での分類はむずかしい最新の温浴施設ビジネスを、事業構造上から、「スーパー銭湯」、「民間日帰り温泉施設」、「公共日帰り温泉施設」、「ゴミ焼却余熱利用温浴施設」に大別し、現状と実態を解説、成功するための展開手法を具体的に提示
分類の難しくなった"日帰り温浴施設"を事業体、使用湯、立地で分類し、各タイプの@現状、A事業化のポイント、B長期事業収支シミュレーションを解説。

2 差別化を図るための注目設備・アイテムを研究
施設づくりの差別化・付加価値として注目される、細かい泡から超音波を発信させ、温熱効果やマッサージ効果のある「泡沫浴」、スクリューで流水状態を起こし、身体を刺激し、脂肪を減少させる「流水プール・流水浴」、従来型と異なる「アロマサウナ、スチームサウナ」、「リフレクソロジー」、「エステティック」などアイテムの充実が図られる「リラクセーションサービス」、開設がみられはじめた「タラソテラピーセンター」、の導入方法から設置の仕方、特徴から問題点までを解説。

3 各タイプの現状に沿った、特徴のある最新施設事例を6施設取り上げ、丁寧な取材で事業の実態とその方向性を把握
最新の成功事例によって、多様化している事業形態の、各実態に迫る調査で、今後の展開の可能性を探ります。

4 全国の主要温浴施設にアンケート調査を実施、経営実態を分析
全国の主要温浴施設を対象に、約60項目のアンケート調査を実施、有効回答数147施設を、民間タイプの健康ランド型、スーパー銭湯型、日帰り温泉施設型(民間、公共)、水着浴付帯施設型(民間、公共)の6タイプに分類し、クロス集計・分析を行なっています。

5 全国温浴施設の一覧表を掲載
全国温浴施設約1,200施設の所在地、連絡先を一挙掲載いたします。


編集内容


第T編 温浴事業の最新動向〜複合展開と今後の方向性

1.日本人と温浴文化/2.開業相次ぐ温浴施設/3.進む多様化/4.温浴・スパ施設の類型別ポジショニング/5.事業展開の今後の方向性/6.複合化施設としての展開/7.今後注目される業態

第U編 タイプ別施設の現状、事業化のポイント、事業収支シミュレーション

1.スーパー銭湯
現状

1.スーパー銭湯の歴史と現況/2.首都圏における出店動向/3.施設内容/4.利用動向
事業化のポイント
1.損益分岐点/2.事業化のポイント 3.今後の展望、開発の方向性
長期事業収支シミュレーション

2.民間日帰り温泉施設
−地方・観光立地における
現状

1.多様化する現状/2.老舗ホテル、旅館の温浴施設リニューアル計画の考え方
タイプ別施設事業化のポイント
1.事業化にあたっての留意点/2.貸切風呂付帯型本格温泉施設/3.眺望を活かした本格日帰り温泉施設/4.ホテル付帯型アクションスパ(多機能風呂)施設/5.エステティックサロン付帯リラクセーション重視型施設
長期事業収支シミュレーション
1.リラクセーション重視型大規模温泉施設/2.本格日帰り型中規模温泉施設

3.公共日帰り温泉施設
現状

1.採算性の問われる時代においての事業展開/2.公共温泉施設の動向/3.今後の展開
タイプ別施設事業化のポイント
1.小規模投資で行なう展開手法/2.プール付帯型健康増進施設の展開手法/3.タラソテラピー施設の展開手法
長期事業収支シミュレーション
1.プール付帯型中規模健康増進施設/2.水着着用ゾーン付帯型小規模温泉施設

4.ゴミ焼却余熱利用温浴施設
現状

ゴミ焼却施設の余熱を利用した温浴施設としての展開
事業化のポイント
通年利用型施設として活用させる
長期事業収支シミュレーション
中規模健康増進施設

第V編 注目事例研究

[スーパー銭湯]
●柏天然温泉 白金の湯 ゆの華(千葉県柏市)
温泉利用の露天風呂と、多種類風呂を設けた和風・洋風を配し利用者から高い評価を得る
●湯屋処まつばら(埼玉県草加市)
東武鉄道が事業体の、飲食、マッサージ、エステティック、理容まで備えたスーパー銭湯
[民間日帰り温泉施設]
●湯郷鷺温泉館(岡山県美作町)
明治開設の歴史ある温泉館が、家族風呂、露天風呂を配した新設オープンで利用者が大幅増

●勝浦ホテル三日月 温泉ドームアクアパレス
40種以上のアトラクションスパ(機能風呂)を備えて稼動率アップに貢献するホテル付帯型スパ
[公共日帰り温泉施設]
●よしおか温泉 リバートピア吉岡(群馬県吉岡町)
健康増進施設としての人気も高い、プール付帯の日帰り温泉施設
[ゴミ焼却余熱利用温浴施設]
●ラーラ松本(長野県松本市)
レジャーと健康、両者のニーズに応える余熱利用の総合レジャー施設

第W編 差別化を図るための注目最新設備・アイテム研究

1.泡沫浴
1.泡風呂の効能/2.泡沫浴の特徴と効能/3.泡沫浴の各効能と注意点/4.必要面積、投資額、ランニングコスト/5.今後の方向性

2.流水プール・流水浴
1.流水プール・流水浴の現状/2.流水プール・流水浴の効果と機能/3.ソフトプログラム/4.仕様、投資額、収支計画/5.今後の方向性

3.新型サウナ
アロマサウナ、スチームサウナ

1.サウナの最新動向/2.サウナ室を加湿する効果/3.アロマテラピー的サウナ/4.アロマファーレイサウナ/5.アロマスチームサウナ/6.新型サウナ設置のポイント

4.リラクセーションサービス(手技療法)
マッサージ/リフレクソロジー/エステティック/アカスリ

1.一般化するリラクセーションサービス/2.温浴施設におけるリラクセーションサービス(手技療法)の内容と現状/3.導入手法とそのポイント/4.今後の方向性

5.タラソテラピーセンター
1.タラソテラピーの概念と日本の状況/2.タラソテラピーとは/3.タラソテラピーセンターとは/4.3つに体別されるタラソテラピーセンター/5.都市型タラソテラピーセンターの成立条件/6.海岸隣接型施設のタラソテラピー成立条件/7.歩みはじめた"アーバンタラソ"/8.都市型タラソテラピーセンターにおける人材/9.潮湯湯治の復興とリニューアル

6.貸切風呂/露天風呂
1.貸切風呂/2.露天風呂

第X編 全国温浴施設アンケート実態調査分析

1.アンケート調査の概要
2.標本構成
3.開発運営方式
4.総事業費
5.施設規模
6.温浴機能および付帯施設の内容
7.営業・運営内容
8.利用状況
9.経営状況

第Y編 全国温浴施設一覧

全国約1,200の施設名、所在地、連絡先を掲載


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