ここ数年、ホテルや旅館も含めた宿泊施設の事業用不動産への投資が活発化しています。今後も2020年東京オリンピック・パラリンピック開催を控え、ますます増大するインバウンド効果等で宿泊需要の拡大が期待されます。
そうしたなかで観光型宿泊施設(旅館・観光ホテル)は、国内外の投資家から不動産ビジネスとしての収益力の実績が改めて評価され、J-REITやファンドなど外部資本のポートフォリオにも積極的に組み込まれるなど、不動産投資事業の有望なアセットとして注目を集めています。ただし、オペレーショナルアセットとして、その収益性はオペレーターの運営能力によって委ねられているのが現状ですが、周知のとおり、観光型宿泊施設の経営は容易ではなく、投資家にあっては、事業構造や各経営数値の分析、投資判断のためのベンチマークを把握すべく適正評価手法の習得が絶対不可欠なものとなっております。
本書では、改めて投資意欲が高まる旅館・観光ホテル事業の「市場環境」を整理し、適正利益を確保する「利益構造」から検証すべき「事業デューデリジェンス」を詳解。さらには旅館・観光ホテル投資に際しての評価・価値についてどのように理解すべきか、「財務・法務・不動産デューデリジェンス」を確認しながら、想定される「投資スキーム」のメカニズムを解明したうえで、集客戦略をはじめ「利益改善策」までを開示いたします。
旅館・観光ホテル事業が収益不動産として注目されるなか、開発・運営を行う事業関係者をはじめ、金融・投資関係者など事業評価ノウハウを求める方のための実務資料として、関連事業者の皆様にぜひともご購読をお薦めいたします。
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