フィットネスの市場規模は、2006年の4,270億円をピークにダウントレンドとなっていましたが、ここ数年は3年連続で対前年を上回るなど復調傾向がみられ、2014年は4,320億円(対前年比1.9%増)と過去最高を記録しています。
これに伴い大手・中堅オペレーター各社の施設数・会員数は増加し、業績も回復基調にあるものの、消費者のライフスタイルやニーズの多様化に加えて、競合化や出店立地競争、建築費高騰などフィットネス業界を取り巻く環境は依然、厳しいものとなっています。
一方、「女性専用小規模サーキットジム」「24時間営業セルフ型ジム」「完全個室のプライベートジム」「ストレッチ専門店」「ホットヨガ」などの機能特化・小規模・低投資型クラブの開発が活発化しております。これらはここ数年の市場拡大の大きな要因となっていますが、多くは従来型のフィットネスクラブと比較して会員料金が低廉であることもあり、マーケット全体の平均客単価は伸び悩む傾向にあります。
本書では、多様化・細分化が進むフィットネス業界の市場動向および国の健康施策、フィットネス事業を取巻く健康産業のトレンドを整理するとともに、消費者のニーズにマッチした長期的な視点で安定した経営を持続するためのフィットネスクラブ開発および運営手法について詳解いたします。新規参入企業はもちろんのこと、既存事業者の方々の抱える問題についても対応する実務書としてご購読をお薦めいたします。
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