超高齢化社会を迎えたわが国では、今後、大幅な供給不足が予測される高齢者向け住宅等のヘルスケア施設の整備が急務となっています。
国の成長戦略として「日本再興戦略」(2013年6月閣議決定)では、民間投資の活性化が掲げられるとともに、「好循環実現のための経済対策」(同年12月閣議決定)では「ヘルスケアリートの上場推進等を通じたヘルスケア施設向けの資金供給の推進」などのヘルスケア施設の整備促進に向けた環境づくりが目指されています。
こうしたなか、2014年11月、わが国初となるヘルケアREITが上場。その後2本のヘルケアREITが上場し、投資対象としてヘルスケア施設への注目がますます高まってきました。
ヘルスケア施設は、今後も需要が高まっていくことや景気変動の影響を受けにくいという資産特性があることから安定的、魅力的な投資対象といえます。しかしながら一方で、介護保険制度の改正などのリスクやオペレーターの運営能力をいかに評価するかといったむずかしさがあるアセットです。
本書では、オペレーショナルアセットのなかでもAM手法が独特といわれるヘルスケア施設(高齢者住宅・病院)について、事業評価に関する正しい評価手法やリスク分析、そのヘッジ手法やAMのあり方などについて詳解いたします。
ヘルスケア施設の資金調達および投融資に関心の高い事業者ならびに投資ファンド・金融関連事業者の皆様にぜひともご購読をお薦めいたします。
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