【本書の特徴】 |
1. 宿泊観光市場の変化やニーズ、料金体系の変化ならびに経費削減や作業効率の改善、
差別化策などの成功事例を解説
2. 観光ホテル・旅館経営の財務や経営組織、金融環境、事業承継などの問題点と課題、
またその解決案を詳解
3. 最大の商品である飲食・宿泊・温浴など各部門の改修・再投資の考え方ならびに成功事例から
学ぶポイントを詳述
4. 月次決算をはじめとする収益管理や営業管理、人材管理、また客室の収益最大化を図る運営管理など、
具体例を踏まえ解説
5. 再生のための財務デューデリジェンスの進め方をはじめ各種再生スキームの構築、再生計画の策定、
金融機関との利害調整などを詳述
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【企画趣旨】 |
観光ホテル・旅館を取り巻く経営環境には相変わらず厳しいものがあります。かつて法人需要(平日の団体旅行)で賑わった温泉の老舗観光ホテル・旅館でさえ、近年の不採算性を地域金融機関が支えられず、倒産の憂き目を見るようになってきています。そうしたなか、赤字観光ホテル・旅館の割合は、いまだ40%という高い水準にあります。
一方、観光ホテル・旅館は地域経済ならびに地域の雇用確保、さらには今後のインバウンドの受け皿として大きな役割を担っています。その観光ホテル・旅館が疲弊すると地域や温泉街自体の魅力が乏しくなり、それがまた観光ホテル・旅館に跳ね返ってくるといった悪循環に陥ってしまいます。したがって、地域にあっては経営不振の観光ホテル・旅館の事業再生への取り組みが引き続き重要なテーマとなっています。
本書では、観光ホテル・旅館の再生、再活性化の手立てをハード面からソフト面にいたるまで実務に即した形で詳解しています。 |
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