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リスクをできる限り未然に防ぐための契約書づくりのポイントとは!
起こってしまったトラブルに法的に速やかに対処する方法とは!

商業施設・SCのテナント契約をめぐるリスク管理実務マニュアル
〜[リスク管理]&[法的諸問題]への対処法〜

●A4判/縦型/120頁●定価:本体47,000円+税●2010年6月発刊


テナント契約をめぐるリスク管理の具体的な手法とテクニックを詳解
賃料改定交渉/テナント側からの減額請求/途中解約/賃料未払い(遅延)/改装工事に非協力的なテナントとの交渉/原状回復工事をめぐるトラブル/退店交渉/立退料の算出/定期借家契約への切替え交渉/賃貸借契約の更新拒絶/テナント会社の倒産

【ごあんない】
 消費控えが深刻化し、商業施設・ショッピングセンターの売上げが伸び悩んでいます。同じく入居するテナントの経営も深刻な状態に直面、デベロッパーとの入居契約をめぐり問題が続出しております。テナント側からの賃料値下げ請求、収益悪化テナントへの退店請求、普通借家契約から定期借家契約への切替え交渉など、デベロッパーにはさまざまなケースでの法的諸問題への対応が求められています。さらに商業施設・SCの場合、周辺テナントの営業に悪影響を与えないよう、速やかに問題解決をすることが必須となっています。
 一方、こうしたリスクを未然に防ぐには事前の契約書づくりが大きく影響してまいります。
 本書では、商業施設・SCのデベロッパーとテナントの契約をめぐるさまざまなトラブルについて具体的に解説したうえで、法的対処法を事例を通じて詳述。また、そうしたトラブルが起きないよう契約書に盛込むべき具体的な条項の定め方を提示いたします。
 商業デベロッパー、AM、PMなど実務担当者の皆様にご購読をお奨めいたします。


執筆者/松田恭子
齋藤総合法律事務所 弁護士
不動産賃貸関係を主な取扱い業務とし、SCや百貨店等におけるデベロッパーとテナントとのトラブル交渉を日常的に行なう。定期借家契約への切替えに応じないテナントに対する更新拒絶、賃料値上げ・値下げ、原状回復工事関連の裁判も数多く手がけている。その他、商業施設・SC関係の講演も多数実施。

【本書の特徴】
1. リスクを未然に防ぐための具体的な契約書のつくり方とその法的留意点を解説。
  契約条項の効力を具体的な判例から検証する
2. テナントとの具体的なトラブル事例を通して法的対処法を解説
3. 実際の判例を紹介し、一般的な言葉でわかりやすく詳解
4. 借地借家法の適用があるテナント契約、適用がないテナント契約の峻別基準を提示




絶版
[編集内容]
序章 商業施設・ショッピングセンターにおける
    法的リスクマネジメントの必要性


第1章 テナント契約の法的性格
 1 借地借家法の適用を受ける場合と民法の適用を受ける場合の違い

  (1)借地借家法(借家法)が制定された理由
  (2)借地借家法と民法の異同
  (3)「正当事由」の判断要素
  (4)借家契約の解除権の制限
  (5)まとめ
 2 借地借家法の適用があるテナント契約、
   適用がないテナント契約の峻別基準

  (1)建物の一部についての賃貸借
  (2)借地借家法と民法の峻別基準

第2章 テナント契約の法的留意点
 1 原状回復義務特約

  (1)リスク要因
  (2)リスクを未然に防ぐための具体的条項の定め方
 2 テナントのリニューアル協力義務特約(区画変更や区画縮小を含む)
  (1)リスク要因
  (2)リスクを未然に防ぐための「リニューアル協力特約」
  (3)リニューアル協力特約の効果
  (4)リスクを未然に防ぐポイント
 3 中途解約金特約
  (1)問題の所在
  (2)残存期間の賃料相当額を支払う旨の中途解約金特約の限界、効果
  (3)保証金の返還を免除する旨の中途解約特約の効果
  (4)中途解約金特約と損害賠償金特約の連動性確保
 4 テナントが金銭請求をしない旨の特約
  (1)問題の所在
  (2)立退料放棄特約の効果
  (3)造作買取請求権放棄特約の効果
  (4)費用償還請求の放棄特約の効果
 5 約定使用損害金特約
  (1)約定使用損害金特約の趣旨
  (2)約定使用損害金特約の問題の所在
  (3)約定使用損害金特約の効果
 6 賃料改定特約
  (1)問題の所在―借地借家法第32 条の賃料増減請求権の法的意味
  (2)賃料改定特約の効力
  (3)改定特約が無効となった場合の効果

第3章 定期借家契約の法的留意点
 1 定期借家制度創設の背景
 2 定期借家制度がもつ意味

  (1)定期借家制度の最大の特徴
  (2)定期借家制度がデベロッパーにもたらす効用
 3 定期借家契約の法的留意点
  (1)賃貸人の説明義務・書面交付義務
  (2)賃料改定特約の効力
  (3)中途解約特約の効果
  (4)契約期間の短期の制限がないこと
 4 既存の普通借家契約から定期借家契約への切替え
  (1)既存契約から定期借家契約への切替え特約の効力
  (2)定期借家へ切り替えるための条件
  (3)切替え交渉の方法
  (4)定期借家と再契約の特約の効力


第4章 商業施設・SCのテナント契約の
    ケース別トラブル対処法

 1 契約締結の際のデベロッパーの説明義務とその効果

  (1)売上げの見込みについてデベロッパーが言及した場合
  (2)デベロッパーが行なった施設コンセプトについての説明の拘束力
 2 テナントに対する退店請求の可否
  (1)収益悪化テナントに対する退店請求の可否
  (2)デベロッパー側の経営不振を理由にした退店請求の可否
  (3)耐震補強工事を理由にした退店請求の可否
 3 共益費をめぐるトラブル
  (1)リスク防止策としての共益費明確化のルール
  (2)テナントの占有面積に比例して共益費を振り分けることの法的妥当性
 4 賃料未払いへの対応策
  (1)敷金の差し入れ
  (2)人的・物的担保
  (3)未払い実績の積み重ね
  (4)合意解約の交渉
 5 テナントの倒産に対するデベロッパーの法的対応策
  (1)テナントの倒産の態様
  (2)デベロッパーの契約解除の可否
  (3)デベロッパーの法的対応策

参考判例1〜17
 事案の概要/判決の要旨/コメント

参考資料
 借地借家法(抜粋)/民法(抜粋)


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